「初めて内定をもらった会社に就職することにした」
「適当な順番でWantedlyでエントリーしている」
このように転職活動を進める人は多いのではないでしょうか。
しかし「初めて内定をもらったから」というノリで就職先を決めてしまうのは、非常にもったいないと感じています。
就職や転職はみなさまの人生を左右する一大事ですから、ご自身のキャリアにとって一番メリットが大きくなるように、戦略を立てて進めるべきです。
私は未経験からWEBエンジニアを目指し転職活動を進め、結果的に4社の内定を得て、志望度の高かった受託開発企業に入社を決めました。
これはひとえに、戦略的に企業にエントリーをしていたからこそだと考えています。
本記事では、第一志望の企業にWEBエンジニアとして転職するためのエントリー戦略について、5つのステップで解説します。
1.エントリーする企業を探す
まずは、企業を50社ほど探しましょう。
企業の探し方は、具体的には別記事で解説していますが、学んでいる技術を使用できる会社に絞って50社ほど探すと良いです。
あまり深く悩まずに、サクサクと企業を選んでしまいましょう。Excellやスプレッドシートに企業一覧として「志望度、社名、事業、利用技術、求人リンク」と列名を設定し、企業をどんどん追加します。
選考を進めていく中で、必要に応じて追加で探してみましょう。
企業の探し方について、下記の記事で詳細を解説しています。
2.エントリーする企業を志望度ごとにランク付けする
次に、調べた企業をざっくりと志望度ごとにランク付けしましょう。
志望度が高い順にA > B > Cとランク付けし、それぞれのランクが同数の企業数になるようにしましょう。
例えば50社をランク付けするのであれば、ランクA17社、ランクB17社、ランクC16社といった具合です。
ランク付けのポイントは3点あります。
・モダンな技術(技術資産)
・収入(金融資産)
・知名度(錯覚資産)
ちなみに私は上記を考慮に入れて、ざっくりと下記のような感じでランク付けしました。
ランクA:メガベンチャー、Rubyの大規模ベンチャー、Rubyの中規模受託開発
ランクB:Rubyの小規模ベンチャー、Pythonの中規模ベンチャー、PHPの中規模ベンチャー
ランクC:Rubyのスタートアップ
決してスタートアップが悪いわけではなく、私にとっては現職とのギャップが大きく感じられたので、志望度は高くなかったわけです。
3.志望度の低い企業からエントリーする
エントリーする際は、志望度の低い順に進めましょう。
志望度の低い会社で面接や技術テスト(コーディングテスト)の経験値を上げた上で、志望度の高い会社の選考に望むためです。徐々にステップアップしていきましょう。
志望度の低い会社でも内定を1社得られると心理的に余裕が出て、次の選考でうまくいく可能性が高まります。
実際に私も、1社内定を得てからは妙な自信がつき、その後の転職活動が良い方向に進みましたよ。
就業中か離職中かで一度にエントリーできる企業数は違ってきます。就業中にも関わらず、一度に20社の企業にエントリーしてしまうと、選考の日程調整が難しくなってまいます。
4.複数の媒体でエントリーする
基本はWantedlyでエントリーするのがおすすめですが、Wantedlyで返信をもらえることは稀です。10社中1〜2社といったところではないでしょうか。
そこで、Wantedlyでエントリーして返信がもらえなかった場合、企業HPやレバテック、Greenなどの求人サイトから応募してみると良いでしょう。
企業によっては、求職者からの「Wantedlyからのエントリーを確認する担当者」と「企業HPからのエントリーを確認する担当者」と「求人サイトからののエントリーを確認する担当者」がそれぞれ別の担当者の場合もあります。
技術に対する知見がない担当者がエントリーを確認する場合もあるので、複数の媒体を通してエントリーしてみるのがおすすめです。
特に志望度の高い企業は、Wantedlyで返信もらえなかったからといって諦めてしまわず、企業HPや求人サイトから応募してみましょう。
5.全ての企業の選考を受けきる
エントリーするために選んだ50社、全ての企業の選考を受けましょう。
特に、当初企業を調べた際に一番志望度が高いランクAに分類した企業は何が何でも受けることです。
そして複数の内定を得た上で、自分にとって一番良い企業を選ぶのが懸命です。
実際に企業から内定をいただけると、他の企業よりもよく見えますし、少し浮かれてしまうものです。
しかし、いったん浮かれた気持ちは横に置き、全ての企業の選考を受け終えましょう。
繰り返しになりますが、内定をもらった後は気持ちに余裕が出ますので、そのあとの選考もかなり上手くいく可能性が高いです。
内定後のメリットとして「〇〇社からすでに内定を得ている」とアピールすることができます。企業の採用担当者には、この他社の内定アピールは有効で、「技術力やコミュニケーション能力」を示すことができるのです。他にも年収交渉がしやすくなりますね。
第一志望企業から内定を得るためのエントリー戦略 まとめ
本記事では、第一志望企業から内定を得るためのエントリー戦略について、下記の5点から解説しました。
みなさまの転職活動に参考になれば幸いです!
1.エントリーする企業を探す
2.エントリーする企業を志望度ごとにランク付けする
3.志望度の低い企業からエントリーする
4.複数の媒体でエントリーする
5.全ての企業の選考を受けきる