「今の仕事を続けるかどうか迷う」
「転職活動をして内定をもらったけど、実際に転職をするかどうか迷っている」
このように、現職を辞めて転職しようとする時は迷い悩むことが多いですよね。
転職すべきかどうかは人生における重大な決断です。新卒で「安定企業」や「一流企業」に入社できたのであれば、なおさらでしょう。
私は新卒で安定・優良企業と言われるガス会社に入社しましたが、29歳で退職し未経験からエンジニアとしての転職を選びました。結婚していたため安易な決断はできませんし、転職に関して誰よりも悩んだ上で決断しました。
私の経験として、転職の決断には複数の視点から検討する必要があると感じており、「本業の仕事」だけでなく「副業」や「結婚」、「子育て」にまで視野を広げる必要があるのではないかと考えております。
言い換えれば、「転職が今後の仕事においてプラスになるかどうか」という短期的な視点と、「転職が今後の人生においてプラスになるかどうか」という長期的な視点が必要になるのです。
本記事では、「転職するかどうか迷っている方」へ向けて、視野を広げるための書籍を5冊紹介します。
著者はみな転職のプロなので、プロにキャリアカウンセリングしてもらっているような気持ちで読むと、幅広い価値観を知れますよ!
短期的 「仕事」から転職を考えられる書籍
「仕事」に焦点を当てて、真っ向から転職について考えられる書籍です。
転職がテーマとなっていますが必ずしも転職を助長するわけではなく、現職と転職を客観的に比較し分析できるようになることが目的の書籍です。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
『転職の思考法』は転職に対する思考法(どのような観点で仕事を選ぶべきか)をストーリー形式で学べる書籍です。
廃業寸線の20代のメーカー社員と転職コンサルタントのやり取りを通して転職活動におけるエッセンスを紹介しています。
ストーリー形式のため転職活動未経験者の方にもとっつきやすく、1日で読んでしまえる分量なのでとりあえずおすすめできる書籍です。
基本的に転職に対する価値観はこの1冊で網羅することができますよ。
20代の社員が主人公のため、30代中盤以降の方には共感できる点が少ないかもしれません。
「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方
『「いつでも転職できる」を武器にする』は企業のリストラ執行人として活躍する著者が、自らが目にしてきた多くの社員の転職の成功事例や失敗事例を紐解きながら、成功パターンを見出していく書籍です。
様々な業界や企業を経験した筆者が、転職先として選ぶべき業界や企業を詳細に解説しています。
転職本は若い世代に向けて書かれているパターンが多いですが、この書籍は年齢や業界、職種問わず腹落ちする解説が多いです。
例えば自分が50歳になった時のキャリア構築など超長期視点を考える際にも役立ちます。
転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方
『転職と副業のかけ算』は本業収入1000万円と副業収入4000万円の計5000万円を稼ぐ、転職インフルエンサーmotoさんの書籍です。
前半は自叙伝を交えながら転職活動における会社の選び方や転職活動の方法について解説していますが、内容は『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』や『いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方』と似ており、今までのおさらいといった位置づけです。
『転職と副業のかけ算』の中でおすすめなのは、[第4章 本業を生かして稼ぐ「サラリーマンの副業]です。
本来ネット副業というと常に怪しさがつきまとってしまうものですが、motoさんは「サラリーマンとしての知見を生かした真っ当な副業」を提唱されています。
世の中的に副業が推進されていますが、「どのような副業が良いのだろうか」知りたい方はおすすめですし、逆に「副業をしやすい(つまり、市場価値があり汎用性が高いスキルを得られる)本業に転職しよう」と考えてる方にもおすすめです。
中長期視点 「人生」から転職を考えられる書籍
「仕事」や「転職」を俯瞰的に考察するため「人生」について考える書籍です。
あなたが選ぼうとしている仕事が、仕事だけでなく今後の結婚や子育てなど人生全体にとってプラスに働くかどうかを考察するのに役立ちます。
幸福の「資本」論 あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」
『幸福の「資本」論』は幸福になるために3つの資本・資産を整備すべきだと解説する書籍です。
3つの資本とは、
- 金融資産(現預金や有価証券)
- 人的資本(人とのつながり)
- 社会資本(仕事のスキル)
のことだと説いています。
3つの資本・資産のどれか1つのみに特化しても幸福になれなれないため、バランスよく注力していくことが重要です。
私はこの書籍を読み、「良い仕事を得る(社会資本)ことは大切だが人的資本や金融資産にもプラスに働くように選ぶことが大切だな」と感じた書籍でした。
「私はこのままで幸せになれるのだろうか」と漠然とした不安を抱えている方には、是非ともおすすめできる書籍で
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
『LIFE SHIFT』は「いま20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上生きる確率が半分以上ある。」との衝撃的!?な事実を掲げ、どのように人生を設計すべきかを指南するバイブルです。
従来まで3つのライフステージしかないのが主流であり、「学生(0歳〜20歳)→仕事(21歳〜60歳)→退職(60歳〜80歳)」というものでしたが、人生100年時代には通用しないとのこと。
私はこの書籍を読み、「人生100年時代の多様化するライフステージに対応するためのキャリア構築をしよう」と決意しました。
人生100年時代をどのように生き抜こうか指針が欲しい方にとっては最善の書籍になるでしょう。
【未経験職種への転職に役立った】読むべき本5冊 まとめ&後記
私が30歳手前でエンジニアに転職した際に読んだ書籍の中から選りすぐりの5冊を紹介しました。
- このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
- 「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方
- 転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方
- 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」
- LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
多くの書籍を読み感じたのは、どの書籍もキャリア構築への指南は矛盾がなく、一貫して下記のような説明でした。
- 柔軟性(自分で制御可能な)の高いキャリア構築をするべき
- 市場価値の高い、汎用性の高いスキルを身につけるべき
- スキルを身につけるために常に学習をするべき
書籍に投じた金額は安くはありませんでしたが、今後の収入を大きく左右する「転職」を最終的には一切の迷いなく決断できたのは、これらの書籍があったからだなと感じております。
転職に悩まれているみなさまの参考になれば幸いです!!