【WEBエンジニア転職】面接で聞いた効果的な逆質問実例とポイント

「最後に何か質問はありますか」

「お互いの理解を深めるために質問タイムにしましょう。何か聞きたいことはありますか」

WEBエンジニアへの転職活動中に、面接官から上記のようなことを言われます。

この、応募者が面接官に対して質問することを「逆質問」と言いますが、私はWEBエンジニアとして転職活動をした際に受けた面接20回全てで逆質問の時間がありました。

この逆質問は、ただ自分が気になったことを聞くと、意味がないどころが逆にマイナスとなることもあります。
一方で効果的な逆質問の場合は、面接官へ求職者の意欲や技術力、思考力を伝えるプラスの面に働きます。

逆質問は求職者があらかじめ用意すべきなのですが、「何を聞いたら良いかわからない」、「こんなこと聞いて良いかな?」と考える方もいらっしゃるかと思います。

そこで、私が面接を受けている中で実践した逆質問をピックアップし、どのような意図を持っていたのかを解説してみます。

本記事では、選考フローにおける面接での「逆質問のポイント」と私が「面接で実際に聞いた逆質問の実例」を解説していきます。

プログラミング学習の学習順序や転職活動の方法については下記の記事で詳細に解説しています。

また、そもそも面接の進め方を知りたい方は、『内定勝者 私たちはこう言った! こう書いた! 合格実例集&セオリー2020 面接編』を読むのがおすすめです。

エンジニア転職における逆質問とは

逆質問とは何か?

逆質問とは、求職者から面接官に質問する機会のことです。WEBエンジニアへの就職活動や転職活動の際には、面接官から求職者への質問が段落して面接の終盤で実施されることがほとんどで、

「最後に何か質問はありますか」

「お互いの理解を深めるために質問タイムにしましょう。何か聞きたいことはありますか」

などと、面接官から切り出されたら、逆質問の時間が始まります。

逆質問の時間が設けられる頻度は?

この逆質問の時間ですが、ほぼ全ての面接で実施されます。

私は、WEBエンジニア職の転職活動において、20回以上のカジュアル面談や面接を受けましたが、全て逆質問の時間が設けられていました。

逆質問の目的は?

では、逆質問はなぜ実施されるのでしょうか。

逆質問は、求職者のエンジニアとしてのポテンシャルを面接官にアピールするために設けられているのです。

面接官に「未経験からエンジニアとして採用したい!」と思ってもらえるよう、求職者は「意欲」や「知識、技術力」や「思考力」をしっかりとアピールしましょう。

特に、未経験の場合は「知識や技術力」が不足していると思われがちなので、学習していることをアピールできるような質問をしたりする事が重要となります。

逆質問をする際のポイント

しっかりと会社について調べていることをアピールする

逆質問は企業の情報を収集して、わからないことを聞くための時間です。その企業でエンジニアとして働くにあたって聞いておきたい、技術や事業・サービスのことについて確認するのが鉄板です。

労働条件は内定後に確認しよう

誰しも収入や休暇などを聞きたいはずですが、選考中から聞いてしまうのはNGです。面接官は応募者から収入や休暇等の質問をされると、自社の技術や事業については興味がないのかな?と判断してしまう可能性があるからです。

収入や休暇等の話は、内定後に確認し、必要とあらば交渉するのが良いはずです。

WEBエンジニアに未経験から転職する際の年収については、下記の記事で詳細に解説しています。

事前に準備し、印刷して持参しよう

逆質問は毎回の面接で実施される事が確実のため、面接官に聞きたいことをあらかじめ準備しましょう。

レジュメ(志望動機や自己PR)を作成する際に企業HPなどで情報収集しますが、このタイミングで面接のために聞きたいことを「逆質問」としてメモを取っておくと良いでしょう。

そして、準備した逆質問は、面接の際に必ず聞けるようにプリンターで印刷して面接へ持参しましょう。この逆質問リストを面接へ持参することで、「逆質問を必ず聞ける(聞きそびれない)」、「逆質問に対して聞いたことをメモを取れる」などメリット盛りだくさんなのでおすすめです。

逆質問の個数は10個準備して、実際に聞くのは3〜5個くらいが良い

面接官の方に聞く逆質問の個数は3〜5個くらいが良いでしょう。

面接官の方は「他にも質問はありますか?」と聞いてくれるはずですが、面接官にとっても時間は貴重なのであまり時間を取りすぎない方が良いです。

しかし、「本当に何でも、何時間でも聞いて良いよ」という面接官の方もいらっしゃるので、その際は、用意した逆質問を全て聞いても良いでしょう。この辺は面接の雰囲気を感じながら対応するのが良いです。

効果的な逆質問とは

逆質問の目的は、上述の通りエンジニアとしてのポテンシャルをアピールすることです。
それでは、どのような質問がポテンシャルをアピールできる効果的な逆質問なのでしょうか。

面接官の方がしっかりと答えられる質問

「面接官の方がしっかりと答えられる」逆質問は効果的です。

たとえば、曖昧な質問(会社の雰囲気はどうですか)や面接官にはわからない質問(御社の営業体制はどのようになっていますか)などは、面接官の方が答えられず、気まずい雰囲気になってしまいますが、「面接官がノリノリで答えてくれるし話が弾む」ような逆質問の内容は効果的だと感じました。

自己紹介などから相手のバックグラウンドを確認して(職種や扱える技術など)、相手に合わせた質問ができると良いですね。

モダンな技術の利用の有無を把握できる質問

「Docker」や「テストコードの実装」といったモダンな技術の利用しているかどうかは確認した方が良いでしょう。会社の技術レベルを把握することができ、応募するに値するかどうか判断ができますね。

また、Dockerなどのモダンな技術で盛り上がれると、みなさんが学習していることもアピールできますし、選考中の会社がモダンな技術を利用していることが把握できます。

一方で、「雰囲気が合うな」という会社でも、「テストコードを書いていない」という会社に遭遇したことがあり、技術的に難点があるから選考は辞退しようなどど判断が可能となります。

自分をアピールできる質問

これは肌感覚ですが、「自分の学習している内容や企業について調べたことをうまくアピールできたな」と面接官の表情や所作から感じ取れた質問は良い質問です。

私の場合、面接の通過率は50%程度だったのですが、この良い肌感覚を得られた時ほど通過率は高かったように思います。

私が面接で聞いた効果的な逆質問の実例

私が実際に面接で聞いた逆質問の実例を紹介します。「技術・開発」と「企業・事業」、「その他」と3つのテーマに分けています。それぞれ3〜4個用意しました。

補足1
(はじめ)や(追加)を付記している質問は、1つの質問の中で「はじめ」に質問し、より深く知りたいことについては(追加)質問をしているものです。
補足2
会社ごとの個別の技術や企業は、皆さんが受けられている会社様に合わせて読み替えていただければと思います。

開発・技術に関する質問

開発体制(チーム編成)

従業員数は100名程度ですが、エンジニアの所属人数やチームの体制はどうでしょうか。

目的:一緒に働くエンジニアのイメージを膨らませるため。

開発体制(仕事の進め方)

(はじめ)機能改修等は、どのようにチームを組成して進められるのでしょうか。
(追加)エンジニアはビジネス面の課題に参画することもあるのでしょうか。

目的:エンジニアとして2〜3割程度ビジネス課題にも参画したいと考えていたため。逆にエンジニアがKPIを持たされたりしていると、テストコードの実装やリファクタリングに時間を避けないと考えた。

開発業務内容

(はじめ)WEBエンジニアとして入社させていただいた場合、どのような開発業務を担うことが多いでしょうか。
(追加)そのために、学習しておくべきことはありますでしょうか。

目的:入社後に任される開発業務を明確にするため。

開発におけるコミュニケーション

開発を行うにあたりお客さまとの打ち合わせの機会はありすでしょうか。

目的:受託開発会社の場合、お客様と折衝しアプリケーションの要件定義等の上流部分まで深く関わりたかったため。

大まかな利用技術

(はじめ)WEBエンジニアとして入職させていただいた場合、バックエンドとフロントエンドの技術どちらを主に扱うことが多いでしょうか。
(追加)また、AWSなどのインフラを担うこともありますでしょうか。

目的:入職後はバックエンドやフロントエンド、インフラと幅広く担いたいと考えていたため。

大まかな利用技術(バックエンド)

(はじめ)バックエンドはRubyやGo等の技術を使われていますが、Rubyをメインに利用されているのでしょうか。
(追加)Rubyをメインに利用されているということは、フレームワークのRailsの特徴である「高速開発」がビジネスサイドのニーズとしてもマッチしてるのでしょうか。

目的:メインのバックエンドの技術が自分のやりたい技術(Ruby)と合致していることを確認するため。

個別の技術(Docker)

(はじめ)Dockerを利用されているようですが、開発環境や本番環境で、どのように利用されていますでしょうか。

目的:Dockerを学習していることをアピールするため。Dockerを利用している方が技術力が高いため。

個別の技術(テスト)

(はじめ)コードレビューやテストコードを書くなど、コードの品質を維持する取り組みはされていらっしゃいますでしょうか。
(追加)コードの品質を保つための、相応の工数を割いていらっしゃるのですね。私もRSpecの学習をして、テストコードの重要性を学びました。

目的:テストの学習していることをアピールするため。コードレビューやテストコードの文化がある方が技術力を高められるため。

企業や事業に関する逆質問

競合のサービス

(はじめ)御社は金融の事業を担っていますが、競合は〜等の認識でよろしいでしょうか。
(追加)〜等の競合と比べたサービス上の強みは、決算説明資料(や企業HP)では〜と拝見しましたが間違いないでしょうか。

目的:選考中の企業と競合のサービスや売上を比較して、選考中の企業が今後生き残りそうか判断する。企業の情報を決算説明資料や企業HPを通して収集していることをアピールする。

売上・利益

2018年頃の売上は50億円だったようですが、直近は売上拡大中でしょうか。

目的:売上の推移を確認して企業規模やサービスの伸びしろを判断するため。事業によるが「売上 ÷ 従業員数」の一人当たりの売上や利益が大きいほど、収入もよくなる傾向にある。

ミッション・バリュー

御社はミッション(や企業理念)として〜を掲げていますが、現場レベルで意識されていることはありますでしょうか。

目的:自社でサービスを持つ自社開発企業は特にミッションやバリューの共感が求められるため。

その他の逆質問

新たな発見

改善したいことや新しく導入したいと考えていることはありますでしょうか。

目的:面接官の願望を共有し、同調する。

フィードバック

(技術面接など)不足する知見もあったかと思いますが、今後の学習や転職活動に活かすためにフィードバックをいただけますでしょうか。

目的:自分の不足している技術力や思考力を客観的に判断してもらい、今後の学習や転職活動に活かす。このフィードバックをもらうことで、たとえ面接で落ちてしまっても、次に活かすための糧を得られる。

【WEBエンジニア転職】面接で聞いた効果的な逆質問実例とポイント

本記事では、

・逆質問とは

・逆質問のポイント

・実際に聞いた逆質問の例

について、開設しました。

逆質問はしっかりと準備することで面接を有利に進められるので、頑張りましょう!!

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