「キーボードを打っていると肩が凝る・腰が痛いけど改善策を知りたい」
「左右分離のキーボードがほしいけど何が良いかな」
という方に向けてこちらの記事を書いています。
私は、毎日10時間以上キーボードに触れている、プログラマーです。
長時間PCに向かいキーボードを打っていると、肩や腰が縮まって肩凝りや腰痛に悩まされています。肩凝りや腰痛はキーボードを長時間触るプログラマーの職業病として半ばあきらめていました。
しかし、キーボードが真ん中でまっ2つに別れている左右分離型のキーボードの存在を知りました。
左右分離型のキーボードならば、タイピングをしていても腰や肩が縮まることなく、肩凝りや腰痛に悩まされずに済むのではないか?と考え意を決して左右分離型のキーボード「Mistel Barocco MD770」を購入しました。
それがこちら。
まず結論ですが、購入して本当に良かったです。
想定通り左右の幅を自由に調整してキーボードを配置できるので、自分が一番楽な体制でタイピングをすることができ、とても快適です。
しかし、タイピングフォームを改善する必要があったり、左右のキーボードのベストな位置を決めるのが難しかったりと、新しいキーボードに慣れなくて苦労している点もあります。
本記事では、左右分離型のキーボード「Mistel Barocco MD77」を購入した経緯や買ってみての感想、そしてイマイチな点を紹介していきます。
分離型キーボード購入の経緯
肩こり・腰痛に悩まされている
前述の通り、私はIT企業のエンジニアです。なので、一日のほとんどをパソコンに向かい過ごしていいます。
パソコンに向かい長い時間キーボードでタイピングをしていることで、背骨が丸まり姿勢が悪くなって、肩こりや腰痛に悩まされていました。
キーボードでタイピングするときって、どうしても体を丸めないといけないですよね?
肩こりや腰痛は痛くて耐えられないほどではないものの、毎日感じるのはストレスなので、なんとか解消したいと思っていました。
玄人向けキーボードへの興味があった
これまでは、 US配列の「Apple Magic Keyboard」を使っていました。使用しているMac Book Proとの相性がよいですし、自宅でも職場でも使っており打鍵感や機能面にはなんの不満もありません。
しかし、エンジニアの同僚のキーボードを見ると、やれHHKBだRealForceだなどど玄人向けのキーボードを使っている傾向が強いです。また、一定数は自作のキーボードを使っている方もいます。
そんな職場環境なので、必然的に玄人向けキーボードへの興味が募ってしまうもの。
玄人向けで格好良く、かつ実用的なキーボードがほしいなと思っていました。
Mistel BAROCCO MD770のスペックと選定理由
Mistel BAROCCO MD770のスペック
- ブランド:Mistel(ミステル)
- 商品名:Barocco(バロッコ)MD770 英語US配列バージョン
- 外観:ブラック
- 軸:Cherry MX 静音赤軸
この中で、バリエーションが選べるのは、軸のみです。
僕が選んだ静音赤軸以外にも、茶軸、青軸、赤軸、クリア軸を選ぶことができます。
それでは、なぜこの「Mistel BAROCCO MD770」を選んだのか、解説していきます。
高評価・評判が良い
実は、左右分離型のキーボードは製品数がとても少ないので、必然的に選択肢も絞られます。
その中で、なぜ「Mistel」社の製品を選んだかというと、Amazonや楽天でMistel社の製品全般のレビューが高く、信頼に足るメーカーだと判断したからです。
Mistel社は左右分離型のキーボードをこれまでに何製品も販売しているので、改良を重ねてどんどんと良い製品を販売していることが想像に足りました。
逆に、Mistel社以外で左右分離型のキーボードを何種類も販売しているメーカーは私が調べた限りほとんどありませんでしt。
Mistel社は左右分離型キーボードという特殊な製品を扱い慣れているというのがMistel社の製品を選んだ一番の理由になります。
なかでも、「BAROCCO MD770」は最新モデルかつ評判が高かったので、購入しました。
ブラック一色が格好いい
ちょっとミーハーかもしれませんが、ブラック一色のキーボードってギークっぽくて格好良くないですか?
Mistel社の製品ではホワイトカラーの「BAROCCO MD650L」もありましたが、ブラック一色の「BAROCCO MD770」のほうが一枚上手でしたね。
ワンタッチでMacの配列になる
ご覧の通り、「Mistel Barocco MD770」はWindowsの配列になっています。
というか、基本的にApple社のキーボード以外はWindows用ですよね。
Windows用のキーボードをMacでも使えるようにするには、けっこう手間がかかります。
例えば、「Karabiner Elements」というアプリケーションを使ってCommandキーを使えるようにしたりする必要があります。
これはとても手間がかかる面倒な作業です。
しかし、「Mistel Barocco MD770」ならばキーボード裏面のDIPスイッチ(下記画像の赤枠)と呼ばれるスイッチをONにするだけでMacのキーボードと同等に使うことができるのです。
この「DIPスイッチ」おかげで、Macユーザーの私も購入してからすぐにMacのキー配列で使うことができました!
AmazonはLEDモード有 Amazon以外はLEDモード無し
「Mistel Barocco MD770」のLEDモード搭載モデルとして、「BAROCCO MD770 RGB」があります。
「BAROCCO MD770 RGB」は、Amazon限定になっており、Amazon以外で購入することはできません。
また、LEDモードが搭載されていない「BAROCCO MD770」はAmazonでは購入できず、楽天などのお店での取り扱いとなります。
LEDモードとはキーボードが発行するモードのことで、色鮮やかに変化するキーボードを楽しむことができます。
こんな感じでオレンジ一色に輝かせることもできれば、グラデーションにできたりもします。
このLEDモードは必要かどうかが分かれるモードですが、もし「少しでも試してみたい」という気持ちがあれば、「BAROCCO MD770 RGB」を購入するのがおすすめです。
もちろん、「BAROCCO MD770 RGB」はLEDモードをオフにして、LEDが発光せずに使うことも可能ですよ。
私はというと、LEDモードがとても気になっていたもののAmazonの「BAROCCO MD770 RGB」の在庫がなく、LEDモードが搭載されていない「BAROCCO MD770」を楽天の「キットカット」で購入しましたよ。
タイピング音が静かな静音赤軸
「Mistel Barocco MD770」は、軸(キースイッチの種類)を茶軸、青軸、赤軸、クリア軸、静音赤軸(ピンク軸)の中から選ぶことができます。
これら軸の種類は何が違うかというと、打鍵感、つまりタイピングしたときの感覚や音に違いがあります。
ざっくりまとめると下記のような感じです。
- 赤軸:クリック感が弱く、カチカチとした音は出ず比較的静か
- 静音赤軸:赤軸をさらに静音に特化したタイプ。職場や家庭で静かにタイピングしたい方向け
- 茶軸:クリック感が弱く、クリック時にカチッと音がする(赤軸より音が出る)
- 青軸:クリック感が強く、クリック時は大きめにカチカチと音がする
- クリア軸:クリック感は弱く、クリックするのが重め
私は、家庭で利用する用途で購入しました。朝や夜にタイピング作業をする機会が多くあるので、寝ている家族を起こさないようできるだけ静かなタイプである静音赤軸を選びました。
実際使ってみると、かなり静かめのタイピング音なので、家族からうるさいと言われることもなく、それでいてタイピングしている感覚もしっかりある、なかなか良い選択だったと思います。
買ってみての感想
自宅の作業スペースに置いています。
ビジュアル的にも尖っていてかっこいいですね。
普段はこんな感じで置いています。
作業スペースとしても味が出てきましたね。
それでは、具体的に買ってみてどのようなところが良かったか解説していきます。
肩こり・腰痛が改善された
やっと、「Mistel Barocco MD770」の感想ですが、使い始めてから徐々に肩こりや腰痛が解消していることを感じています。
当初一番の目的だった肩こり腰痛が改善されたのはとても大きいです。
キーボードをタイピングするために肩を丸めたり腰を丸めることがなくなったのが原因です。
また、その日の体調次第で左右のキーボードを好きな位置に設定して好みの体勢でタイピングできるので非常に快適だなと感じています。
タイピングが楽しくなった
「肩こり・腰痛が改善された」のと同等くらいに起きた変化は、タイピングがとても楽しくなりました。
タイピングするたびに、キーボードが軽快なカタカタという音を発するのが聞いていてとても気持ち良いのです。
私はプログラミングを職業としていますし、休日はプログラミングをしたりブログを書いているので、常にパソコンに向かいタイピングをしています。
そのため、タイピングが楽しいというのは、プログラミングやブログを書く強いモチベーションになります。
少なからず、仕事への成果にも繋がると嬉しいですね。
一体型のキーボードとしても使える
買ってみて驚いたのですが、このように一体型のキーボードとしても普通に使えます。
左右分離型のキーボードを購入してみてもどうしても慣れない場合や、気分転換に一体型のキーボードを使いたい場合は、左右のキーボードを合体すれば一体型として使えるので良かったです。
キーボードとしての質が高いので、一体型キーボードとして普通に使える点は、私にとって有益でしたよ。
ちょっとイマイチな点
左右分離型のキーボードはタイピングになかなか慣れるまではそこそこ苦労があります。
私の場合、理由は3点ほどあります。
左右分離型のキーボード配列に慣れない
まず1点目は、私のタイピングフォームの問題です。
みなさん、キーボードの「Y」や「H」は右手と左手どちらでタイピングしていますか?
正しいタイピングフォーム的には、「Y」や「H」は右手でタイピングすべきなのですが、私は左手でタイピングしていました。
ところが、「BAROCCO MD770」は「Y」や「H」のキーは右側のキーボードに付属しています。
なので、もともと左手で打っていたキーを右手で打たなければいけなくなったのですが、慣れるのがとても大変です。
購入から1週間くらいはなかなか慣れず(といっても少しずつは慣れているのですが)「Apple Magic Keyboard」を使っていたときよりもミスタイピングが増えてしまいました。
左右分離型キーボードはその名の通りキーボードの真ん中で真っ二つに割れているので、下記の真ん中付近のキーを右の部分は右手で、左の部分は左手で打つ習慣がない方は慣れるのに一苦労すると思われます。
キーの高さに慣れるのが難しい
「Mistel Barocco MD770」は、「Apple Magic Keyboard 」と比べてキーの高さ(キーボードの厚さ)が断然違います。
「Apple Magic Keyboard 」では手首を机につけてタイピングできていましたが、「Mistel Barocco MD770」は手首が若干机から浮くため、少し違和感があります。
しかし!このキーボードの高さに慣れない問題は、マウス用のリストレストを購入することで解決しました!左右分離型のキーボード用というわけではありませんが、なかなかに使いやすいです。
どうやら左右分離型のキーボードを使う方は木製のリストレストを使っている方もいるようで、こちらもおしゃれなので、いつか使ってみたいですね〜
左右のキーボードの位置を決めるのが難しい
最後の点ですが、左右のキーボードを自由に動かせるためベストな位置を探すのが意外と難しいです。
左右が分離できないのであればキーボードを置く位置は、自分から見て手前から奥の1直線上のどこかに落ち着くはずですが、左右分離型の場合は違います。
まずは自分からキーボードまでの奥行きの距離を決めてから、次に左右のキーボードをどの程度の距離をあけるのかをきめなくてはなりません。
良い位置があったとしても少しずらしたりするだけでタイピングがうまく行かなくなったりしてミスタイピングが増えていきます。
自分にあった最適な位置を決めるのが意外と難しいというのは思ってもいなかった点でした。
Mistel Barocco MD770 レビューまとめ
本記事では、「Mistel Barocco MD770」をレビューしました。
私のようにキーボードのタイピングのせいで肩こりや腰痛を感じている方には、特におすすめできるキーボードです。
ただし、購入当初は少なからずタイピングに慣れが必要だということは認識しておいたほうが良いでしょう。
左右分離型という実用的かつ格好良いキーボード、とても良い買い物でした。
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