先日Dellの42.5インチモニター「Dell U4320Q」を購入しました。
PCはMacを使っており、外付けモニターはもともとマウスコンピューター(iiyama)の23インチモニターを利用していましたが、仕事柄プログラミングをするにはモニターの大きが物足りなくなってきました。
しかし、いざモニターを購入しようと調べてみると、購入前に知っておくべきポイントが多くあることを知りました。
そうしたポイントを知らずに価格だけを基準に安いモニターを購入してしまうと、意外にも使いづらかったりしてしまいます。
結果的に、僕はIPSパネルタイプ、4Kの42.5インチUSB TYPE-Cポート付きモニター「Dell U4320Q」を購入しました。
本記事では、まず前半にモニターの選び方について解説し、後半で「Dell U4320Q」のレビューをします。
僕と同じように「Macを使っているてモニターを買いたいと思っている方」や「42インチ(またはそれ以上)のモニターってどうなの?」という方は特にご参考いただけると思います。
モニター買い替えの経緯
23インチの画面は小さい
僕が以前使っていたのは、iiyama製の23インチのモニターでした。
プログラマーという仕事柄、ブラウザやエディタなど多数のアプリケーション(ターミナル、Kindleアプリやタスク管理アプリ)を開くことが多いため、画面サイズが足りないなと感じていました。
画面に表示できる情報量を増やすために、文字を小さくしたり、アプリのウィンドウサイズを小さくしたりしてみたものの、見やすさが低下し効率の悪さを感じていました。
また、PC画面とモニター画面を行き来するために左右に首を振っていると、首や目に疲労を感じやすくなる点もありました。
ちなみに、こちらが以前の作業環境です。
Macとモニターの接続に難がある
もともと、Macと外付けモニターの接続は、TYPE-C対応のUSBハブ経由でHDMIケーブルを使用してつないでいました。
しかし、USBハブやHDMIケーブルの不調が何度も起こり、モニターに映像を出力できなかったり、出力できても画面がチラつくなどの減少が頻発していました。
仕事中など集中しているときに接続エラーが起きると、とてもストレスでですし、時間がもったいないですよね。
この対策のためにUSBハブを購入し直したり、HDMIとUSB TYPE-Cの変換コネクタを導入したりして少し改善はされましたが、今度は配線周りが煩雑になってしまうなどのデメリットもありました。
また、USB TYPE-Cのハブは優良製品が少ない上に価格が高め(3,000円~10,000円くらい)ということも残念な点です。
モニターの選び方
「画面が小さい」や「Macとモニターの接続に難がある」という理由からモニターを買い換えようと決意しました。
とはいえ、モニターを少し調べてみると、買う前に知っておくべきことがとても多いことを知りました。
まず、簡単にモニターの選び方を解説します。
選び方のポイントを解説し、「どの機能があると高性能で、どの機能がないとイマイチか」という点をおわかりいただければと思います。
確認するべきは4点あり、
- パネルの種類(IPS/VA/TN)
- 光沢(ノングレア/グレア)
- 入力端子(USB TYPE-C/HDMI)
- 画質(4K/3K/2K)
があります。
結論ですが、使用用途別におすすめのモニターはこんな漢字です。
Web制作やWebサイト開発用途なら、IPS,ノングレア,USB TypeCがおすすめです。
ゲーム用途ならVA,グレア(ノングレア),USB-TypeCがおすすめです。
パネルの種類(IPS/VA/TN)
パネルは主に3種類があります。
- IPS: (良)視野角が広い、(良)目に優しい、(悪)応答速度が遅い
- VA: (良)黒の表現が良い、(良)コントラストが鮮明、(良)応答速度が早い、(悪)視野角が狭い
- TN: (良)応答速度が早い、(悪)視野角が狭い
開発用途ならIPSが良いでしょう。
ゲーム用途ならVAが良いでしょう。
光沢(ノングレア/グレア)
光沢具合は2種類から選びます。
- ノングレア(非光沢): (良)映り込みが少なく反射が少ない、目に優しい
- グレア(光沢): (良)黒の表現が良い、(良)コントラストが鮮明
開発用途なら長時間使用しても目に優しい「ノングレア」がマストです。グレアやハーフグレアタイプを買わないよう要注意です。
ゲーム用途なら色を正確に表現できる「グレア」が人気のようです。(暗闇をしっかり表現できる点などが良いようです。)
入力端子(USB TYPE-C/HDMI)
入力端子はUSB TYPE-Cかつ、60W以上の給電機能がが付いているものがベストです。
逆に入力端子がHDMIだけだとちょっと物足りないです。
USB TYPE-Cの給電機能つきのモニターならば、1本のTYPE-CのUSBケーブルで映像をモニターに出力しつつMacを充電することができますよ!
つまり、Macの充電器が要らなくなり、配線周りがかなりスッキリします。
Mac使いの方ならばTYPE-CのUSBのハブを使っている方も多いのではないでしょうか?
こうしたUSBハブも、モニターがハブの役割を担ってくれるので使う必要がなくなります!
USBハブの値段は5,000円以上することがあるので、使わなくてよくなると財布に優しくなりますね。
画質(4K/3K/2K)
画質は4Kが断然おすすめです。
オーソドックスな2Kのフルハイビジョン(1,920×1,080ドット)とハイエンド向けの4K(3,840×2,160ドット)やワイドモニターのタイプに多い3KのWQHD(2,560×1,440ドット)がありますが、4Kがおすすめです。
エンジニアならば、文字がくっきり見えたほうが作業がしやすいことはおわかりでしょう。
仕事で使うものならば、高画質なモニターがマストです。
大きさ
大きさは何通りもあるので、主要なモニターの大きさを載せておきます。
13インチや16インチのモニターは外付けというよりはPCのモニターですね。
- 13型(インチ) 縦28.73cm × 横16.18cm = 面積464.80㎡
- 16型(インチ) 縦35.36cm × 横19.91cm = 面積704.08㎡
- 21型(インチ) 縦46.41cm × 横26.14cm = 面積1,212.89㎡
- 23型(インチ) 横50.83cm × 縦28.63cm = 面積1,454.92㎡
- 27型(インチ) 横59.66cm × 縦33.60cm = 面積2,004.98㎡
- 31型(インチ) 横68.50cm × 縦38.58cm = 面積2,643.05㎡
- 34型(インチ) 横75.13cm × 縦42.32cm = 面積3,179.37㎡
- 41型(インチ) 横90.60cm × 縦51.03cm = 面積4,623.28㎡
お使いのPCやモニターを参考に、どの程度の面積が必要になるか考えてみるとよいです。
好みによりますが、27インチ以上が主流でしょうか。
僕は以前まで、値段が手頃だった23インチのモニターを購入して使っていましたが、だいぶ小さく感じていました。
ちなみに、今回購入した「Dell U4320Q」の41インチサイズの大きさ(面積)と比べると23インチの大きさ(面積)は1/3以下ほどです。
Dell U4320Qを購入した理由
「Dell U4320Q」を購入した理由ですが、「モニターの選び方」で解説したとおり、「パネル、光沢、入力端子、画質、大きさ」を重視して決めました。
Dell U4320Qは、
- パネルはIPS
- 光沢はノングレア
- 入力端子はUSB-TYPE C(90W給電)
- 画質は4K
- 大きさは41.5インチ
というスペックです。
せっかく買うなら、買い直ししなくて良いような質の高いものを買ったほうが将来的なリターンが大きいという判断です。
Dell U4320Qの製品仕様
より詳しいスペック(製品仕様)は下記のようになっており、重要な項目は太字にしています。
- 機器タイプ LEDバックライト付液晶モニター – 42.5”
- パネルタイプ IPS
- アスペクト比 16:9
- 実効解像度 4K 3840 x 2160 @ 60 Hz
- 画素ピッチ 0.2451 mm
- 輝度*350 cd/m²
- コントラスト比 1000:1
- 応答時間 8 ms (GtoG 典型); 5 ms (GtoG高速)
- 最大表示色 10.6億色
- 入力コネクタ HDMI, DisplayPort
- ディスプレイ位置調整 幅, 旋回式, 傾斜式
- スクリーンコーティング 反射防止, 3Hハードコーティング
- 寸法 (幅x奥行きx高さ) – スタンド含む 96.72 cm x 24.9 cm x 59.52 cm
- 重量 17.6 kg
- 環境基準 エネルギースター認証
- 準拠規格 RoHS, NFPA 99, BFRフリー, PVC-free, 水銀不使用
- 付加サービス 3年間良品先出しサービス及びプレミアムパネルの保証
Dell U4320Qを購入してよかったこと
設置後のモニターはこんな感じになります。
大画面になって作業が効率的にできますし、配線周りがスッキリしています。
作業が効率的になった
画面が特大になったため、効率的に作業をすすめることができるようになりました。
なにせ、21インチのディスプレイ4枚分の大きさです。
Webブラウザ、エディタ、ターミナル、Finderなどなど、あらゆるアプリを1つのモニター、1つの画面で使えます。
モニターを見て、PCを目てという首や目の往復がなくなるので、その分効率的に作業が可能になります。
もちろん、目や首の疲れも軽減されています。
配線のストレスが減った
モニターからUSBによる給電ができハブの機能も合わせもつので、これまで使っていたUSBハブを使わなくて良くなりました。
ハブを使っているときは、頻繁にキーボードの配線が途切れたり、映像の出力が乱れたりしていてストレスを感じていたと説明していましたが、配線周りのトラブルはなくなりました。
Dell U4320Qのイマイチな点
PCが重くなる
私のMac Book Proのスペックは「13インチ、メモリ16GB、SSD128GB」ですが、4Kで42.5インチの大画面に映像を出力するとなるとかなりのパワーが必要なようです。
Macの排熱ファンがよく回っているので、PCのパフォーマンスが若干落ちてるかもしれません。
もう少しスペックの高いMacを使うほうがより快適になりそうです。
アプリのサイズ調整が大変
大画面だと画面いっぱいにアプリを開くと大きすぎて逆に見づらくなってしまいます。
そのため、アプリを起動するたびにウィンドウサイズを調整する必要があるので、少し手間がかかります。
いちいち手動でウィンドウサイズを調整するのは面倒なので、「Magnet」や「Divvy」というMacのアプリを使ってショートカットキーを用いてウィンドウサイズを調整しています。
TYPE-C接続だとNight Shiftが使えない
モニターのデフォルトの明るさ・色温度だとさすがに目が疲れます。
そのためMac標準搭載のNightShiftモードで色温度を調節できるとよいのですが、USB TYPE-Cによる映像出力をする場合はNightShiftが使えないようです。
幸い、「f.lux」というMacのアプリを使うことで色温度調整して使っています。
他に検討した4Kモニター
結果的に、「Dell U4320Q」を購入しましたが、他のモニターも入念に調べ上げ検討しました。
下記に上げるのは、4KかつUSB TYPE-Cの給電機能付きのモデルのため、非常に迷った品です。
良いと思った点と買うには至らなかったイマイチな点を紹介します。
Dell U2720QM(27インチ)
価格が6万円を切るため手頃ですが、27インチという大きさは自分には物足りないと感じました。
作業の仕方や机の大きさ次第で、27インチがちょうど良いという方にはおすすめですね。
Dell U3219Q(31.5インチ)
サイズが31.5インチとちょうどよいのですが、価格が10万円程度というのが気になりました。
僕が購入した「Dell U4320Q」は41.5インチで価格が9万6千円だったため、10インチ以上小さいモデルの「Dell U3219Q」が高いのはちょっと納得できなかったです笑
しかし、「Dell U3219Q」は「Dell U4320Q」にはないHDRという機能があり、明るさの表現がとても豊かです。
LG 43UN700-B(42.5インチ)
サイズが42.5インチ、パネルがIPSと「Dell U4320Q」と同等のスペックながら、価格が6万円台と驚異のコスパです。
また、「LG 43UN700-B」はHDRという機能があり、明るさの表現が豊かという特徴もあります。
僕は当初、価格的にに大きなメリットのある「LG 43UN700-B」を購入しようとしていました。
しかし、Macとの接続に「Macとの接続時ブラックアウト多発する」という口コミを見かけたので安全のためこちらのモデルはスルーしたのです。
もしこの接続に問題がないようなら迷わず買いの一品ですね。
BenQ EW3270U / EW3280U(31.5インチ)
サイズが31.5インチとちょうどよく、価格も6万円以下というコスパ抜群の一品です。
しかし、パネルの種類がVAという視野角が狭いタイプだったため、IPSパネルのほうが良いだろうと考えて、こちらのモデルはスルーしました。
Dell U4320Q 42.5インチモニターレビュー まとめ
「Dell U4320Q」のレビューは以上になります。
42インチという大画面のため、作業が捗るという圧倒的なメリットがありつつも、いくつか不便になる点もありました。
みなさまのモニター選びにお役に立てれば幸いです!!
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